何が変わったか
2012年にサンパウロで設立されたStoneCoは、ブラジル全土の加盟店にサービスを提供するテクノロジー主導の決済処理プラットフォームを構築した。2018年までに同社は数十億ドル規模の取引量を処理し、有力なフィンテック・ユニコーンと見なされていたが、公開市場へのアクセスの好機を模索しながら、非上場のままだった。
新興国テック株にとって厳しいIPO環境にもかかわらず、StoneCoの経営陣は当初提示した21〜23ドルのレンジを上回る1株24ドルで公募価格を設定することを選んだ。この決定は2018年第3四半期の好調な財務内容と旺盛な投資家需要に支えられ、引受人のオプションと追加株式を考慮した結果、総調達額は10億ドルを超えた。
株式はティッカーSTNEでNYSEに上場され、調達資金は製品強化、海外展開、および複数の戦略的買収に充てられた。StoneCoのIPO成功は、市場の変動が続く中でもブラジルのフィンテック企業が世界的な資本を引き付けられることを示し、その後のラテンアメリカのテック企業上場の先例となった。
何を達成したか
IPOで10億ドル超を調達し、StoneCoの企業価値を40億ドル超に押し上げ、プラットフォームの拡大と買収の資金とした。
2018年第3四半期の好調な業績は収益成長の加速と収益性の改善を示し、経営陣にIPO価格を引き上げる自信を与えた。
ラテンアメリカのデジタル決済分野へのエクスポージャーを求める投資家の意欲は引き続き旺盛で、StoneCoは取引を危険にさらすことなく価格レンジの上限を試すことができた。
レンジ上限を超える価格設定はStoneCoのビジネスモデルに対する市場の信頼を示し、保守的な価格設定では得られなかったであろうより大きな資本基盤の確保に寄与した。
何を応用できるか
市場が混乱しているときでも、強固なファンダメンタルズに基づく自信ある価格設定は資本を呼び込み、企業の成長ストーリーを裏付けて、ユニコーンを上場企業へと変えることができる。
その後
2018年10月の上場後、StoneCoの株価は数カ月にわたりIPO価格を安定的に上回って推移し、投資家の信頼を反映した。同社は調達資金を活用してStoneCo Stackプラットフォームの開発を加速し、メキシコとコロンビアへ展開し、2021年にはLinxなどの補完的な決済処理企業を買収した。2023年までにStoneCoは年間決済取引量で1500億ドル超を処理し、IPO時の評価額を大きく上回る時価総額を維持しており、大胆な価格設定の決定が長期的な利益をもたらしたことを裏付けている。
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出典
- StoneCo IPO Prices Above Range, Raises Over $1B Crunchbase News · news.crunchbase.com
- Brazil's StoneCo IPO raises $1.5 billion, prices above range Reuters · reuters.com