何が変わったか
中国重型汽車集団(China National Heavy Duty Truck Group)の上場子会社で中国最大の大型トラックメーカーである中国重汽(香港)有限公司は、2007年11月に新株7億200万株を1株12.88香港ドル、すなわち市場提示レンジのまさに上限で価格決定して上場した。32%の持分の売却により、済南に本拠を置く同社の評価額は36億米ドル、翌年度の予想利益の18.8倍となった。
需要は圧倒的で、香港の個人投資家は割当額の300倍以上を、海外の機関投資家は約50倍を求めた。また中国銀行の投資部門とシンガポールのGICが2億米ドル分のコーナーストーン株を引き受けた。調達資金は新工場と技術に充てられる予定であり、建設ブームを受けて2007年1〜10月に中国の大型トラック販売は65%増加していた。
拡張資金を国有銀行の融資ではなく公募株式で調達するという決定により、再編された国有トラックメーカーは、価格が付され国際的に保有される企業へと変わった。株式は2007年11月28日に取引を開始したが、2008年5月までにマクロ面の懸念から株価はIPO価格を下回った。それでも同社は震災後の販売拡大に向けて急ピッチで拡張を進めた。
何を達成したか
レンジ上限で90億香港ドル(12億米ドル)を調達。32%の持分により企業評価額は36億米ドルとなった。
なぜ成功したか
大型トラック販売の65%急増により、2007年後半は株式を売り出すのに絶好のタイミングとなった。
上場している大型トラック関連の投資機会が乏しかったこと——「大型トラック株は選択肢がほとんどない」——が極端な超過申し込みを招いた。
中国銀行投資部門とGICからのコーナーストーン需要が、レンジ上限での価格決定を裏付けた。
新工場向けの株式による資金調達により、最近再編されたグループに国有銀行の債務を積み上げることを避けられた。
何を応用できるか
需要が急増する局面で国有優良企業を上場させる。希少性と活況市場が相まって、国有企業はレンジ上限で成長資金を調達できる。
その後
中国重汽は2007年11月28日に上場した。2008年5月、投資家が北京の引き締めを懸念する中で株価はIPO価格の12.88香港ドルを下回って取引されたが、同社は上場を活用して生産能力を拡大し、震災後の販売を伸ばし、中国の大型トラック首位の地位を固めた。
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出典
- Sinotruk IPO yields US$1.2b China.org.cn (Shanghai Daily) · china.org.cn ·
- Sinotruk raises maximum proceeds from IPO FinanceAsia · financeasia.com ·
- China's Sinotruk races to expand post-quake sales Gasgoo Auto News · autonews.gasgoo.com ·