メイシーズは2019年3月、デニス・マラヒーを初の最高サプライチェーン責任者として採用した。彼が引き継いだサプライチェーンでは、店舗とeコマースという各配送チャネルがそれぞれ独自の輸送計画、技術スタック、倉庫網を運用しており、ベンダーは両システムへ別々に納品し、両者の間で在庫を再配分する能力はほとんどなかった。

2020年2月のメイシーズ投資家デーで、マラヒーは125店舗の閉鎖と約2,000人の人員削減計画と併せて、調達、在庫、輸送、流通、購買にまたがる一元化されたサプライチェーン組織を明らかにした。メイシーズは「ホールド・アンド・フロー」モデルを完全に導入する計画だった。つまり、店舗への初期配分を軽く抑えて柔軟な補充を行い、店舗向けとeコマース注文向けの2つの別々の網ではなく、どちらにも対応できる多目的倉庫を活用するというものである。

一元化モデルの試験運用では、すでにeコマース荷物あたりのコストを3.74ドル削減し、フルフィルメント全体の時間を6%短縮し、分割出荷を3%減らしていた。調達面では、データ駆動型のコスト計算モデルを用いた試験運用で商品原価が6%改善し、同社はリードタイムの30日短縮と併せて、3年間でさらに6〜8%の削減を目標とした。

試験運用ではeコマース荷物コストを3.74ドル削減し、フルフィルメントを6%迅速化した。本格展開では初年度5億ドルの削減と年間15億ドルの総削減を目標とした。

つながりのない2つの倉庫網は、技術費と輸送費の重複を招き、在庫を必要な場所へ移す手段がなかった。

メイシーズのプライベートブランドはそれぞれ独自に調達しており、ポートフォリオ全体でコストと交渉力を活かしきれずにいた。

期待外れのピークシーズンと長年の低調な業績により、チャネルごとの漸進的な改善では不十分となっていた。経営陣はチェーン全体を統括する単一の責任者を求めていた。

チャネルごとにサイロ化された物流を統合する単一のサプライチェーン責任者を採用することで、個々のチャネルチームだけでは達成できないコスト削減を実現できる。

ムーディーズを含むアナリストらは、この統合モデルをオムニチャネルのベストプラクティスへの移行と評した一方で、これほど多くの大規模な変更を一度に実行することは、複数年にわたる展開期間中に在庫の可用性に対する短期的な実行リスクを高めると警告した。

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出典

  1. Macy's lays out a massive supply chain overhaul Supply Chain Dive · supplychaindive.com ·