2003年にニチメンと日商岩井の合併で誕生した双日は、薄い利益率と低収益資産を抱えて2010年代を迎えた。2011年度(2012年3月期)は親会社株主に帰属する当期純損失10億円で終わった。

佐藤洋二社長の「中期経営計画2014」は安定収益を目標に掲げた。資産売却と圧縮を加速し、2013年4月にインフラ部門を再編し、電力・水・自動車などの重点事業に資源を集中した。

公式の2012年度決算短信では親会社株主に帰属する当期純利益134億円、2013年度予想250億円が示された。その後も273億円、331億円、365億円、408億円、568億円、704億円と推移し、2021年度には過去最高の823億円に達した。

親会社株主に帰属する当期純利益は-10億円(2011年度)から134億円(2012年度)へと反転し、2013年度予想は250億円であった。その後は過去最高を更新し、704億円(2018年度)、823億円(2021年度)となった。

資産売却と圧縮により貸借対照表のリスクが低下した。

再編された部門はプロジェクト受注の確度を高めた。

安定収益という目標が、拡大優先の姿勢に取って代わった。

商社は低利益率の資産を売却し、リスクを削減し、すべての部門を安定収益へと方向転換することで再生できる。そして新たな基盤の上で着実に積み上げていけばよい。

配当は利益とともに増え、2021年度までに、再建を必要としたこの会社は過去最高益を計上した。2012-13年の決断が10年間定着した証左である。

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出典

  1. Summary of Consolidated Financial Results for the Year Ended March 31, 2013 (IFRS) Sojitz Corporation · s3-ap-northeast-1.amazonaws.com ·
  2. Annual Report 2013: Machinery Division summary Sojitz Corporation · web.archive.org
  3. 双日はPBR0.6倍と割安、業績は急向上が見込める局面に到達 Kabu-IR · kabu-ir.com ·
  4. Sojitz Financial Results for the Year Ended March 31, 2022 Sojitz Corporation (TDnet filing) · post.tokyoipo.com